石田 衣良
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石田 衣良
文庫本 | 池袋ウエストゲートパーク |
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→単行本版も参照 | 工業高校を卒業して、家業の果物屋を手伝うかたわらストリートで起きたトラブルの相談に乗るマコト。このマコトを中心に、池袋の周りで起きたトラブルを解決していく物語。今を生きる若者たちが活き活きと描かれています。マコトによって軽快に語られる文章は独特で、テンポ良くスムーズに読み進むことができます。石田衣良のデビュー作にして、ドラマ化もされたシリーズ第一弾。 |
文庫本 | うつくしい子ども |
→単行本版も参照 | 近所で起こった事件の犯人は主人公"僕"の弟だった。その事件のせいで、僕は他人から特別なもののように扱われるようになり、追い詰められていく。悲しみ、嘆くが14歳の兄は友人に助けられながらも弟の心の闇を探る決心をする。事件を加害者の家族という視点で描いた兄の成長の物語。柔らかな文体で、登場人物がとても魅力的に描かれています。 |
文庫本 | 娼年 |
→単行本版も参照 | 一人の女性の来日により、今まで普通の大学生をしていた少年の生活は一変。退屈な毎日を抜け出し、娼夫として働いていくことになる。そして、女の人の限りない欲望が少年をこの世界にのめり込こませてゆく。少しずれて理解され難い人の欲望の存在と、通常社会から外れ理解されないホストの世界が対比されて楽しく描かれています。日常と非日常が交錯しながら、美化されたものでない本当に綺麗で素直な人たちが求める世界。本当の自由を手に入れたくなる作品。 |
文庫本 | 4TEEN |
→単行本版も参照 | 入学したてでもなく、受験間近でもない中学二年の14歳。一番毎日が楽しい時期。でも楽しい事ばかりではない。心の中は不安で詰まっていて、みんな秘密や悩みがある。そしてそんな心の不安が学校生活を邪魔してくる。でもそんな時不安を取り除いてくれるのが友達だ。主人公のテツローもいつもの4人組みと悩みを分かち合いながら学校に通い、起きるトラブルにぶつかっていく。4人の言動から、中学生の友情が優しく伝わってきます。親などの邪魔な大人が登場してこない、4人の少年によるテンポの良い小説です。 |