本の紹介 > リスト > 太宰 治
メロスは激怒した。なぜなら王が人を信じられず、次々と人を殺していたからだ。メロスは王を排除しようと、短剣を持って城へ行くが捕まり処刑されることになる。元より覚悟はしていたが、唯一の家族である妹の結婚式だけは挙げておきたかった。メロスは自分と信頼し合っている友のセリヌンティウスを身代わりとして、王に3日の猶予をもらう。メロスは長い道のりを妹のため、友のため、苦難を重ねながら走る。人を信じる者と、信じない者の、心を試す闘いが繰り広げられる。