本の紹介 > リスト > 伊坂 幸太郎
一つ一つの短編がうまく絡まり、一本の時間軸へ繋がるのが面白い。読み終えた時にいくつもの爽快感が込み上げてくる。中でも面白いのは、家庭裁判所調査官が子どもたちに騙されながらも、子どもの味方として子どもと向き合っていく様子だ。変わり者な調査官のちょっと真似できないカッコよさが、気持ちいいくらいに際立っている。笑いと驚きがたくさんあり、短編ごとよりも、全体を通して楽しみたい作品です。